

| 学名 | Ravenala madagascariensis Sonn. |
| 分類 | ショウガ目 ゴクラクチョウカ科 タビビトノキ属 |
| 原産地 | マダガスカル |
| 別名 | オウギバショウ |
タビビトノキという名前の由来には、いくつか説があります。
ひとつは「葉のつけ根に水がたまるので、旅人がそれを飲み水にした」というもの。実際のところ、葉にたまるのは虫の死骸なども入りこんだ停滞水で、腐敗しており、とても飲めたものではありません。しかも、タビビトノキが生えている地域は雨が多く、水に困ることはあまりないそうです。
もうひとつは「葉が東西方向に開くので、旅人が方角を知る目印にした」という説です。こちらも実際には葉が開く方向はまちまちで、あまり当てになりません。旅人にやさしくないのに「旅人の木」と呼ばれているのは、ちょっと不思議ですね。

タビビトノキの種子は、宝石のように鮮やかな青色をしています。これは、種を運んでくれるキツネザルが好きな色だからだといわれています。
また、花の受粉も、キツネザルが長い舌で蜜を舐めとることで行われます。そのため、のんほいパークの温室内では種ができにくいですが、稀に結実し種ができることがあります。
いったい誰が受粉をしているのでしょうか?
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