旬花NEWS

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ヒトツバタゴ 別名 ナンジャモンジャ

分類:モクセイ科 ヒトツバタゴ属
場所:つつじの園、ふるさとの雑木林、渓流

日本では愛知県、岐阜県、長野県、対馬の一部にしか自生しない落葉高木で、愛知県では絶滅危惧Ⅰ類に選定されています。
名前は、同じモクセイ科のタゴの木(トネリコ)に似ており、タゴの複葉に対して単葉であることから「一つの葉のタゴ」という意味で名付けられたといわれています。
別名の「ナンジャモンジャ」は、名前の分からないものを意味し、クスノキ、ニレ、ボダイジュなども地域によっては「ナンジャモンジャ」と呼ばれることがあります。

フタリシズカ

分類:センリョウ科 チャラン属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)

フタリシズカはヒトリシズカと見た目も名前も似ていますが、葉と花で見分けられます。ヒトリシズカは葉が2対で十字対生、花は1~2つ付きます。フタリシズカは少し間隔をあけて対生し、花は1~5つ付きます。
またフタリシズカという名前の由来は、ヒトリシズカ同様、源義経の愛妻「静御前」とその幽霊の舞う様子を描いた謡曲「二人静」から名付けられました。

アマドコロ

分類:キジカクシ科 アマドコロ属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)

北海道~九州の山野の草地に生息する在来種です。
4~5月下旬には、釣鐘形の白い花が1~2個ずつ垂れ下がって咲きます。そして花が終わると青黒く、小さな丸い実ができます。
花言葉の「心の痛みが分かる人」はアマドコロが古くから薬として利用されており、人々の痛みを和らげる効果があったことから名付けられたそうです。また食用とされることもあり、茎や根茎は甘みがあるそうです。

スズラン

分類:キジカクシ科(旧ユリ科) スズラン属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)

花は白い釣鐘形で、葉の間から花茎を伸ばして花
を咲かせます。そして、花が終わると赤い実が出
来ます。
また、スズランの清楚なイメージとは裏腹に毒成
分の「コンバロシド」を含む有毒植物です。
北海道では山菜のギョウジャニンニクと誤って摂
取し中毒症状を起こす例が多く見られます。スズ
ランの別名が付く、ラン科の「カキラン」はつぼ
みの形が鈴に似ていることからスズランと呼ばれ
ることもあります。

タニウツギ

分 類:スイカズラ科タニウツギ属
場 所:ゆり園(屋外植物園)

北海道の西側、本州の東北・北陸・山陰
地方の山地に分布する低木です。沢や谷間
の水が流れるそばに自生することから谷空
木の名前がついたといわれています。ろう
斗状のかわいらしいピンク色の花をつけま
す。

ヒメウツギ

分 類:アジサイ科ウツギ属
場 所:ゆり園、花と香りの園(屋外植物園)

草丈が高くならないほふく性のウツギの
仲間です。丈夫な上に、多数の美しい白色の
花をつけるため、園芸植物としても人気で
す。

コデマリ

分類:バラ科 シモツケ属
場所:ふるさとの雑木林

江戸時代初期に中国から渡来した花木です。
小さな花が丸く集まり、手毬のように咲いてい
る様子が和名の由来です。また、その花姿を山伏
の「鈴懸(すずかけ)」のポンポンに見立てて「スズカケ」と
も呼ばれています。

シラン

分類:ラン科 シラン属
場所:ふるさとの雑木林

日本では北海道を除く地域に広く分布
しているランの仲間です。紫蘭という字の
通り、紫色の花を咲かせます。丈夫で育て
やすい園芸品種が多く出回っています。野
生種は環境省の定めるレッドリストにお
いて、準絶滅危惧種に選定されています。

ボタン

分類:ボタン科 ボタン属
場所:伝統園芸(屋外植物園)

中国西北部原産の低木で、4月中旬頃から
花をつけます。ボリュームのある花姿か
ら、古くから「百花の王」「花中の王」など
と呼ばれています。

フジ

分類:マメ科 フジ属
場所:モネコーナー(屋外植物園)

フジの植えられているモネコーナーには画家クロード・モネのアトリエであるフランスのモネガーデンより寄附された植物とモネの庭をイメージしたゾーンがあります。
スイレンは有名ですが、実はその池の周りを取り囲むフジやヤナギもモネガーデンから寄附を受けた植物です。
今年もスイレンに先駆け、紫色のフジが見ごろとなっています。

ドウダンツツジ

分類:ツツジ科 ドウダンツツジ属
場所:紅葉の森、日本の庭(屋外植物園)

名前の由来は諸説ありますが、枝分かれする形が灯台の脚の部分に似ていることから「トウダイツツジ」と呼ばれるようになり、それがなまっていったと言われています。
白いツボ型の花が垂れ下がるように咲く姿がとてもかわいらしいです。秋に葉が真っ赤に染まる姿も美しい落葉低木です。

モッコウバラ

分類:バラ科バラ属
場所:大花壇周りと温室周辺(屋外植物園)

中国原産でつるバラの原種の1つです。
枝にトゲはなく、小さな花をつるいっぱいに咲かせます。花は一重と八重、白色と黄色があります。黄色の一重と白色は強い香りを放ちます。その良い香りがインドの植物から取れるモッコウ(木香)の香りに似ていることから、この名がつきました。
一般的にモッコウバラと言うと、黄色の八重品種をさしますが、このバラに香りはありません。

ムサシアブミ

分類:サトイモ科テンナンショウ属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)

草丈30~60cmになる多年草です。仏炎苞の形が武蔵の国で作られていた馬具の鐙(あぶみ)に似ていることから、この名がつきました。
日本、朝鮮南部、中国、台湾の海岸近くのやや湿った林内でよくみられます。

ヤブレガサ

分類:キク科 ヤブレガサ属     
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)

落葉広葉樹林内のやや乾いた場所や斜面に見られる多年草です。
早春に出る新芽は綿毛に覆われたキノコのようですが、葉が広がるとその名のとおり破れた傘のような形をしています。今の季節の新芽は山菜として食用にされます。7~9月には花も咲きますがあまり見栄えがしません。

シャガ

分類:アヤメ科 アヤメ属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)

アヤメの仲間で、白または薄青色の花を付ける常緑性の多年草です。独特の黄色と紫の斑が美しく目を引きます。3倍体という特殊な構造を持つため、種を付けることができないので根茎での増殖を行います。
よく似た品種にヒメシャガという植物があり、こちらは絶滅危惧植物に選定をされています。

ヒスイカズラ

分類:マメ科 ストロンギロドン属
場所:スイレンのへや(温室)

ヒスイカズラはフィリピン・ルソン島特産のマメ科のつる性植物です。英名では“Jade Vine”(Jadeはヒスイ、Vineはつる植物をさす)と呼ばれており、名前のとおりヒスイのような緑がかった青色の花をつけ、花序が長いものでは1m以上にもなります。
4月中旬までヒスイ色の勾玉のような花を楽しむことができます。