旬花NEWS

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ボタン
分類:ボタン科 ボタン属
場所:伝統園芸(屋外植物園)

中国西北部原産の低木で、4月中旬頃から花をつけます。ボリュームのある花姿から、古くから「百花の王」「花中の王」などと呼ばれています。

シラン
分類:ラン科 シラン属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)

日本では北海道を除く地域に広く分布しているランの仲間です。紫蘭という字の通り、紫色の花を咲かせます。丈夫で育てやすい園芸品種が多く出回っています。野生種は環境省の定めるレッドリストにおいて、準絶滅危惧種に選定されています。

ビグノニア
分類:ノウゼンカズラ科 ツリガネカズラ(ビグノニア)属
場所:大花壇周り(屋外植物園)

北アメリカ南東部の湿り気のある森林に自生するつる性の花木です。
学名は Bignonia capreolata です。ビグノニアは17世紀の植物学者 Bigunon に由来、カプレオラータというのは巻き付くという意味だそうです。
この植物はカレーバインという別名も持っています。花が咲くとカレーのようなスパイシーな香りが漂うからなのです。

●ウツギと名の付く植物
ウツギは白色の花を咲かせ、茎の中が空洞になっているため、空木(うつぎ)と呼ばれています。一口にウツギと言っても、異なる科・属のウツギがあり、茎が空洞にならないものもあります。

ヒメウツギ
分類:アジサイ科 ウツギ属
場所:ゆり園、花と香りの園(屋外植物園)

草丈が高くならないほふく性のウツギの仲間です。丈夫な上に、多数の美しい白色の花をつけるため、園芸植物としても人気です。

バイカウツギ
分類:アジサイ科 バイカウツギ属
場所:ゆり園(屋外植物園)

日本では本州~・四国・九州の山地に分布する低木で、古くから親しまれています。白色の梅の形に似た花をつけることからこの名前がついたといわれています。また、花からは柑橘系の強い香りが、揉んだ葉からはキュウリの香りがするという面白い特徴をもっています。

タニウツギ
分類:スイカズラ科 タニウツギ属
場所:ゆり園(屋外植物園)

北海道の西側、本州の東北・北陸・山陰地方の山地に分布する低木です。沢や谷間の水が流れるそばに自生することから谷空木の名前がついたといわれています。ろう斗状のかわいらしいピンク色の花をつけます。

●花と香りの園(屋外植物園)
屋外植物園の花と香りの園が見頃を迎えています。ナチュラルガーデンをイメージしたゾーンです。香りのある植物や、八重咲きや斑入りなどの園芸品種を多く展示しています。秋まで変わるがわる花が咲き、目や鼻などの五感で植物を感じられます。
春…バラ、フリージア
夏…セイヨウアジサイ、サンジャクバーベナ
秋…アメジストセージ

フジ
分類:マメ科 フジ属
場所:モネコーナー(屋外植物園)

フジの植えられているモネコーナーには画家クロード・モネのアトリエであるフランスのモネガーデンより寄附された植物とモネの庭をイメージしたゾーンがあります。スイレンは有名ですが、実はその池の周りを取り囲むフジやヤナギもモネガーデンから寄附を受けた植物です。
今年もスイレンに先駆け、紫色のフジが見ごろとなっています。

モッコウバラ
分類:バラ科 バラ属
場所:大花壇周りと温室周辺(屋外植物園)

中国原産でつるバラの原種の1つです。
枝にトゲはなく、小さな花をつるいっぱいに咲かせます。花は一重と八重、白色と黄色があります。黄色の一重と白色は強い香りを放ちます。その良い香りがインドの植物から取れるモッコウ(木香)の香りに似ていることから、この名がつきました。
一般的にモッコウバラと言うと、黄色の八重品種をさしますが、このバラに香りはありません。

コデマリ
分類:バラ科 シモツケ属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)

江戸時代初期に中国から渡来した花木です。
小さな花が丸く集まり、手毬のように咲いている様子が和名の由来です。また、その花姿を山伏の「鈴懸(すずかけ)」のポンポンに見立てて「スズカケ」とも呼ばれています。

ヤブレガサ
分類:キク科 ヤブレガサ属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)

落葉広葉樹林内のやや乾いた場所や斜面に見られる多年草です。
早春に出る新芽は綿毛に覆われたキノコのようですが、葉が広がるとその名のとおり破れた傘のような形をしています。今の季節の新芽は山菜として食用にされます。7~9月には花も咲きますがあまり見栄えがしません。

カロライナジャスミン
分類:ゲルセミウム科ゲルセミウム属
場所:大花壇周辺(屋外植物園)

北米南部~グアテマラ原産のつる性の常緑樹でサウスカロライナ州にも自生していて、名前の由来にもなっています。
春中ごろから初夏にかけて黄色の小花を咲かせるのが特徴です。香りが良くジャスミンという名がつきますが、ジャスミンティなどに利用されるものとは全くの別物です。毒性があるので、名前に惑わされて食用にしないように注意しましょう。

ムサシアブミ
分類:サトイモ科テンナンショウ属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)

草丈30~60cmになる多年草です。仏炎苞の形が武蔵の国で作られていた馬具の鐙(あぶみ)に似ていることから、この名がつきました。
日本、朝鮮南部、中国、台湾の海岸近くのやや湿った林内でよくみられます。

ヒスイカズラ
分類:マメ科 ストロンギロドン属
場所:スイレンの部屋(温室)

ヒスイカズラはフィリピン・ルソン島特産のマメ科のつる性植物です。英名では“Jade Vine”(Jadeはヒスイ、Vineはつる植物をさす)と呼ばれており、名前のとおりヒスイのような緑がかった青色の花をつけ、花序が長いものでは1m以上にもなります。4月中旬までヒスイ色の勾玉のような花を楽しむことができます。

シャガ
分類:アヤメ科アヤメ属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)

アヤメの仲間で、白または薄青色の花を付ける常緑性の多年草です。独特の黄色と紫の斑が美しく目を引きます。3倍体という特殊な構造を持つため、種を付けることができないので根茎での増殖を行います。
よく似た品種にヒメシャガという植物があり、こちらは絶滅危惧植物に選定をされています。

ウンナンオウバイ
分類:モクセイ科 ソケイ属
場所:ボート池回り(屋外植物園)

下垂した枝に黄金色の花を咲かせています。中国南西部の雲南省、貴州省、四川省原産の常緑樹で、漢字では「黄梅」と書きますが梅の仲間ではなく、ジャスミンの近縁種ですが、ウンナンオウバイの花にはほとんど香りはありません。
ボート池の周りに約120株ほど植えてあり、石垣から枝垂れて咲いています。

カンアオイ
分類:ウマノスズクサ科カンアオイ属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)

地面の上で、葉の付け根辺りに先端が3つに裂けた堅い筒状の花が咲いています。
カンアオイといって、赤褐色の花に見える部分は萼で、花弁は退化しているのが特徴です。漢字では「寒葵」と書きます。
アオイの葉に似ており、冬でも葉が枯れないため、この名がつけられました。成長が非常に遅い植物としても知られています。タチアオイなどアオイの仲間ではありません。

ジャノメエリカ
分類:ツツジ科エリカ属
場所:コニファーの園(屋外植物園)

小さなピンク色の花をたくさん咲かせるので、木全体がピンク色に染まります。黒く見えるのは雄しべの葯でヘビの目に見えることからこの名が付きました。
4月頃まで次々と咲き続けます。

カニステル(別名クダモノタマゴの木)

分類:アカテツ科 オオミアカテツ属
場所:果実の部屋(温室)

カニステルは10mほどに成長する小高木です。
7cmほどの黄色がかったオレンジ色の果実を実らせ食用にもなります。
粉質で水分が少なく、ゆで卵の黄身のようなほくほくした食感から、エッグフルーツ、クダモノタマゴとも呼ばれます。
しかし、食べ頃を判別するのが難しく、完熟にならないと非常に不味とされます。