旬花NEWS

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ムベ(実)
分類:アケビ科 ムベ属
場所:大花壇周辺(屋外植物園)

ムベの実は、緑色から徐々に紫色に変わってきます。
アケビと似ていますが、ムベの実は熟しても裂けることはありません。
木が生長していくにつれて小葉の数が3枚、5枚、7枚と増えていくので昔から縁起の良い木とされています。冬になっても葉が落ちないためトキワアケビ(常磐木通)の別名があります。

アケビ(実)
分類:アケビ科 アケビ属
場所:大花壇周辺(屋外植物園)

つる性の落葉植物で、果実は成熟すると開裂します。内部の黒いタネを包む果肉は甘く、生食することができます。三角形のタネは果実1つに150~180個ほどもあり、食べるのに邪魔となるため果物として大量栽培されるには至っていません。
皮を炒めたり、実を漬物に入れて食べる地域もあります。

クサギ
分類:シソ科 クサギ属
場所:ボート池周辺(屋外植物園)

日当たりの良い原野などによく見られるシソ科の落葉小高木です。
葉に悪臭があるためにこの名が付けられましたが、花はよい香りがします。果実は草木染に使うと鮮やかな空色に染めることができます。

コムラサキ (実)
分類:シソ科 ムラサキシキブ属
場所:ゆり園(屋外植物園)

ムラサキシキブの近縁種であるコムラサキは、見た目がムラサキシキブと類似しており見分けるにはいくつかポイントがあります。
樹高はコムラサキの方が少し小さく2~3mで、ムラサキシキブは枝垂れませんが、コムラサキは枝垂れます。
また、葉柄と花柄の付く位置がムラサキシキブは近接していますが、コムラサキは少し離れています。
コムラサキは、実付がよく、丈夫なため、庭や公園、ガーデニングにも利用されます。

ヒメザクロ
分類:ミソハギ科 ザクロ属
場所:伝統園芸(屋外植物園)

ヒメザクロは、ザクロの園芸品種で、成長しても約1m程度の小型の樹木です。
ザクロよりも小さな花を咲かせ、そのかわいらしい花はまるで「たこさんウインナー」のような形をしています。
ヒメザクロもザクロ同様に食べることもできますが、実が小さいので果実酒に向いているようです。
八重咲の品種もありますが、こちらは「花ザクロ」と
呼ばれ実を食べることはできません。

サルスベリ
分類:ミソハギ科 サルスベリ属
場所:日本の庭(屋外植物園)

中国南部を原産とする夏を代表する花木のひとつです。
新梢を伸ばしながら枝先に花芽をつくり、次々と開花します。漢字で『百日紅』と書くように、開花期が長期間であることが特徴です。
樹皮は褐色でところどころはがれて白い肌があらわれ縞模様になります。
樹皮のはがれた部分がつるつるしているところから、木登りが得意なサルでも滑ってしまうというのが名前の由来とされています。

オジギソウ
分類:マメ科 オジギソウ属
場所:ピロティ通路(温室外)

オジギソウは、葉に触れるとお辞儀をしているように葉を閉じ垂れ下がることから、子どもから大人まで人気の植物です。
これは葉や葉の付け根に「葉沈(ようちん)」という膨らんだ部分があり、触れた刺激で葉沈の中にある水が移動することによって起きる現象です。
元に戻るには30分ほどかかりますが、これによって虫の足場なくし、食害を減らすことが目的だといわれています。
またこの他にマメ科やカタバミ科の植物は「就眠運動」を行うため、夜には触らなくても葉を閉じるため「ネムリグサ」の別名があります。
あまり知られてはいませんが、おじぎそうには「トゲ」があります。触るときには葉の表面をやさしく触ってください。

ミソハギ
分類:ミソハギ科 ミソハギ属
場所:ゆり園(屋外植物園)

湿地や田の畔などに見られる多年草です。
盆花としてよく使われることからボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)とも呼ばれます。ミソハギの和名の由来は、見た目がハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから禊萩、または溝に生えることから溝萩によるといわれています。

オミナエシ
分類:オミナエシ科 オミナエシ属
場所:花と香りの園(屋外植物園)

秋の七草のひとつとして、古くから親しまれています。
かつて女性は粟飯を食べていたのですが、黄色の花が粟飯(女飯(おんなめし))を連想させたため、このように呼ばれるようになったといわれています。

ハス
分類:ハス科 ハス属
場所:ボート池周辺(屋外植物園)

蓮は、たくさんの種が入った花床が蜂の巣(ハチス)に似ていることから、ハチスと呼ばれ、それが訛ってハスと呼ばれるようになったといわれています。花は早朝に咲いて昼には閉じます。ハスの花を「蓮華」(れんげ)といい、仏像の台座にその形がよく使われます。
また地下茎はみなさんがご存じの「蓮根」(れんこん、はすね)と呼ばれるものになりますが、食べられる「食用ハス」と花を観賞する「花ハス」があります。

モネのスイレン
分類:スイレン科 スイレン属
場所:すいれんの園(屋外植物園)

当園では平成8年の植物園オープン時に、フランス・ジベルニーにある、画家クロード・モネのアトリエ「モネガーデン」よりいただいた温帯性スイレンを展示しています。
花色は赤、白、黄、桃の4色で最盛期(7~8月)には約200輪近くの花を咲かせることもあります。
9月中旬頃まで楽しむことができます。
スイレンの花は太陽の光を好むため、よく晴れた日の昼頃がオススメです。