シャガ
分類:アヤメ科アヤメ属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)
アヤメの仲間で、白または薄青色の花を付ける常緑性の多年草です。独特の黄色と紫の斑が美しく目を引きます。3倍体という特殊な構造を持つため、種を付けることができないので根茎での増殖を行います。
よく似た品種にヒメシャガという植物があり、こちらは絶滅危惧植物に選定をされています。
ウンナンオウバイ
分類:モクセイ科 ソケイ属
場所:ボート池回り(屋外植物園)
下垂した枝に黄金色の花を咲かせています。中国南西部の雲南省、貴州省、四川省原産の常緑樹で、漢字では「黄梅」と書きますが梅の仲間ではなく、ジャスミンの近縁種ですが、ウンナンオウバイの花にはほとんど香りはありません。
ボート池の周りに約120株ほど植えてあり、石垣から枝垂れて咲いています。
クサボケ
分類:バラ科ボケ属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)
日本固有の落葉低木です。
枝が上へ伸びるボケと違い、横に広がって草状に立ち上がることからクサボケと呼ばれています。
漢方では乾燥させた実を和木瓜と呼び、強壮、鎮痙、鎮咳、利尿に効果があるとされます。クサボケを家の庭に植えると火事を招くと俗説があるため、庭に用いられることはあまりありません。
リキュウバイ
分類:バラ科ヤナギザクラ属
場所:渓流・花と香りの園(屋外植物園)
清楚な白い花が茶人に好まれ茶庭によく使われます。茶花としてもよく利用されたため、有名な茶人にちなんで名前がつきました(諸説あり)。ただし、明治頃に中国から日本に渡ってきたため、千利休が好んだ花という訳ではありません。
屋外植物園内のさくら
分類:バラ科 サクラ属
場所:ちびっこさくら広場、ボート池周辺、ふるさとの雑木林、いこいの広場、紅葉の森他(屋外植物園)
桜は400種類とも600種類以上あるともいわれています。ちびっこさくら広場にはシダレザクラを中心にソメイヨシノなど27種類、その周辺もあわせると35種類の桜が。河津桜の開花を皮切りに、4月中旬頃まで次々に咲きます。種類による花の色や形の違いなどを見比べながらお花見をしてみませんか。
ウスズミザクラ
分類:バラ科サクラ属
場所:ボート池周辺(屋外植物園)
エドヒガンの一系統で、蕾~開花~散り際と花の色が変化する面白い桜です。最もなじみのあるソメイヨシノよりも少し早く開花します。開花期間中にすべての色を見に来る、なんていかがですか?
ユキヤナギ
分類:バラ科シモツケ属
場所:ちびっこさくら広場(屋外植物園)
垂れた長い枝先にたくさんの花を咲かる姿がひときわ目を引きます。
葉がヤナギに似て、白い多数の花が雪をかぶったようにみえることから名づけられました。庭木としてだけでなく、切り花としてよく利用されます。
ヒュウガミズキ
分類:マンサク科 トサミズキ属
場所:大花壇、ふるさとの雑木林、日本の庭(屋外植物園)
薄黄色の花を枝にたくさん咲かせます。
全体的に小柄で小さな庭でも扱いやすい木です。
諸説ありますが、トサミズキに対して小さいのでヒメミズキが訛ってヒュウガミズキと呼ばれるようになったなどといわれているようです。
ハクモクレン
分類:モクレン科 モクレン属
場所:日本の庭、花と香りの園、花木の園・ツツジ側(屋外植物園)
モクレン科で新芽が芽吹く前に純白の花を枝から天に向かって咲かせる落葉広葉樹です。開花時期は白い小鳥がいっぱい木にとまっているように見えるのが特徴です。また、太陽の光を受けて花の南側が膨らむため、ツボミの先が北をさしています。
バイモ
分類:ユリ科 バイモ属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)
花弁が網目模様になっているためアミガサユリという別名を持つユリ科の植物です。下向きに花をつけている姿は可憐でかわいらしく見えます。
鱗茎(りんけい)が子貝を抱いている母貝のように見えることからバイモ(貝母)という名がつきました。
ミツバツツジたち
分類:ツツジ科 ツツジ属
落葉低木場所:花と香りの園(屋外植物園)
ツツジはアジアに広く分布しているツツジ属の総称です。日本ではツツジ属の中でも、ツツジ・サツキ・シャクナゲを分けて呼ぶ習慣があります。
ミツバツツジ
花が終わってから葉がつきますが、枝先に三枚の葉がつくことからこの名がつきました。当園では4月中旬まで楽しむことができそうです。
ヒカゲツツジ
山間の沢に咲き、沢を照らすように生えていることから、別名サワテラシと呼ばれます。
アセビ
分類:ツツジ科 アセビ属
場所:日本の庭・花と香りの園(屋外植物園)
釣鐘状の花を枝いっぱいにつける花木です。花は白、ピンクの2種類があります。野山で多く見られるのは白花種です。
葉・樹皮・花になど株全体に強い毒性があり、これを食べた馬がしびれて、酔ったようになったことから漢字では「馬酔木」とつけられました。
カンアオイ
分類:ウマノスズクサ科カンアオイ属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)
地面の上で、葉の付け根辺りに先端が3つに裂けた堅い筒状の花が咲いています。
カンアオイといって、赤褐色の花に見える部分は萼で、花弁は退化しているのが特徴です。漢字では「寒葵」と書きます。
アオイの葉に似ており、冬でも葉が枯れないため、この名がつけられました。成長が非常に遅い植物としても知られています。タチアオイなどアオイの仲間ではありません。
カイドウツバキ
分類:ツバキ科 ツバキ属
場所:花飾りの部屋前(温室)
ベトナム原産のツバキで、日本のツバキとの違いは、花弁が肉厚で鮮やかな桃色であることです。
ベトナムでは正月を祝う際に飾る植物で夫婦和合や、子孫繁栄を願う花でもあります。
和名の海棠椿(カイドウツバキ)は当て字で、元の名称であるベトナム名のハイドゥン (HI-DUONG)からついたものです。
ジャノメエリカ
分類:ツツジ科エリカ属
場所:コニファーの園(屋外植物園)
小さなピンク色の花をたくさん咲かせるので、木全体がピンク色に染まります。黒く見えるのは雄しべの葯でヘビの目に見えることからこの名が付きました。
4月頃まで次々と咲き続けます。
ツバキ
分類:ツバキ科 ツバキ属
場所:花木の園(屋外植物園)
名前の由来は諸説ありますが、一説では葉が分厚く艶があるため、「厚葉樹」や、「艶葉樹」と呼ばれていたのが訛化してツバキと呼ばれるようになったといわれています。
日本では古くから親しまれている花木の一つで、他花受粉で変化がおこりやすいため、たくさんの園芸品種があります。
花木の園には約70種100株ほどの野生種や園芸種のツバキ、サザンカが植えられています。
カニステル(別名クダモノタマゴの木)
分類:アカテツ科 オオミアカテツ属
場所:果実の部屋(温室)
カニステルは10mほどに成長する小高木です。
7cmほどの黄色がかったオレンジ色の果実を実らせ食用にもなります。
粉質で水分が少なく、ゆで卵の黄身のようなほくほくした食感から、エッグフルーツ、クダモノタマゴとも呼ばれます。
しかし、食べ頃を判別するのが難しく、完熟にならないと非常に不味とされます。