サンザシ(実)
分類:バラ科 サンザシ属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)
春に咲いた白い花が秋には、ヒメリンゴのような深紅色の果実へと変化します。
果実は生食もできますが、完熟しても酸味が強く、そのままでは食べにくいため果実酒やドライフルーツとして利用されるそうです。
また、この果実は古くより中国で漢方薬として珍重されてきました。
ヒガンバナ
分類:ヒガンバナ科 ヒガンバナ属
場所:ふるさとの雑木林、小温室周り
赤と白のヒガンバナが鮮やかに彩っています。ヒガンバナ科の全草有毒な多年生の球根植物で、日本には中国か朝鮮半島から持ち込まれ、稲作と共に広まった帰化植物といわれています。
名前は、秋の彼岸頃に開花することに由来しています。秋になると地面から突然茎が伸びてきて、鮮やかな色の花を咲かせます。一つの花は開花後1週間ぐらいで咲き終わり、花のあとに葉が伸びてきます。夏近くなると葉は枯れてしまいます。
十月桜
分類:バラ科 サクラ属
場所:紅葉の森(屋外植物園)
10月頃から咲き始めることが名前の由来です。気温が10℃前後であれば花を咲かせ続けるという面白い性質を持っています。
秋から冬にかけて少しずつ開花し、厳寒期を休んで春に二度目の開花する二季咲きが最大の特徴です。
シュロソウ
分類:シュロソウ科 シュロソウ属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)
古い葉がシュロの皮のように残ることからこの名が付きました。
赤褐色の1センチほどの小さな花をつけます。薄暗い林の中でよく育ちます。
シュロソウの特徴で、同一の株に両性花と雄花の両方がつきます。違いを探してみてください。
アメジストセージ(サルビア・レウカンサ)
分類:シソ科 アキギリ属
場所:スイレンの園、花と香りの園(屋外植物園)
メキシコ・中央アメリカに分布するハーブの一種で抗菌や消化の作用が高いといわれています。
名前の由来は紫水晶(アメジスト)のようなガクの色からきました。
ベルベット生地のようなガクをもつことから、ベルベットセージという別名もあります。
ムベ(実)
分類:アケビ科 ムベ属
場所:大花壇周辺(屋外植物園)
ムベの実は、緑色から徐々に紫色に変わってきます。
アケビと似ていますが、ムベの実は熟しても裂けることはありません。
木が生長していくにつれて小葉の数が3枚、5枚、7枚と増えていくので昔から縁起の良い木とされています。冬になっても葉が落ちないためトキワアケビ(常磐木通)の別名があります。
アケビ(実)
分類:アケビ科 アケビ属
場所:大花壇周辺(屋外植物園)
つる性の落葉植物で、果実は成熟すると開裂します。内部の黒いタネを包む果肉は甘く、生食することができます。三角形のタネは果実1つに150~180個ほどもあり、食べるのに邪魔となるため果物として大量栽培されるには至っていません。
皮を炒めたり、実を漬物に入れて食べる地域もあります。
ヒメザクロ
分類:ミソハギ科 ザクロ属
場所:伝統園芸(屋外植物園)
ヒメザクロは、ザクロの園芸品種で、成長しても約1m程度の小型の樹木です。
ザクロよりも小さな花を咲かせ、そのかわいらしい花はまるで「たこさんウインナー」のような形をしています。
ヒメザクロもザクロ同様に食べることもできますが、実が小さいので果実酒に向いているようです。
八重咲の品種もありますが、こちらは「花ザクロ」と
呼ばれ実を食べることはできません。
オジギソウ
分類:マメ科 オジギソウ属
場所:ピロティ通路(温室外)
オジギソウは、葉に触れるとお辞儀をしているように葉を閉じ垂れ下がることから、子どもから大人まで人気の植物です。
これは葉や葉の付け根に「葉沈(ようちん)」という膨らんだ部分があり、触れた刺激で葉沈の中にある水が移動することによって起きる現象です。
元に戻るには30分ほどかかりますが、これによって虫の足場なくし、食害を減らすことが目的だといわれています。
またこの他にマメ科やカタバミ科の植物は「就眠運動」を行うため、夜には触らなくても葉を閉じるため「ネムリグサ」の別名があります。
あまり知られてはいませんが、おじぎそうには「トゲ」があります。触るときには葉の表面をやさしく触ってください。
オミナエシ
分類:オミナエシ科 オミナエシ属
場所:花と香りの園(屋外植物園)
秋の七草のひとつとして、古くから親しまれています。
かつて女性は粟飯を食べていたのですが、黄色の花が粟飯(女飯(おんなめし))を連想させたため、このように呼ばれるようになったといわれています。