
ソシンロウバイ
分類:ロウバイ科 ロウバイ属
場所:伝統園芸(屋外植物園)
花の少ない真冬に、非常によい芳香を放つ鮮やかな黄色の花を咲かせます。花はロウ細工のような質感で、梅に似た姿をしていることから「ロウバイ(蝋梅)」と名づけられました。
中国では、花芯まで同じ色をした花を「素心(そしん)」と呼びます。ソシンロウバイは花芯まで黄色であることから、「素心蝋梅」の名が付けられました。一方、ロウバイは花の中央が紅色を帯びるため、ソシンロウバイとの見分けるポイントになります。

ウメ
分類:バラ科 サクラ属
場所:温室南側、日本の庭、ちびっこさくら広場、伝統園芸(屋外植物園)
中国原産の花木で、朝鮮半島を経て日本へ伝えられました。ウメは観賞価値が高い花を楽しむ「花ウメ」と、薬用や食品加工に利用される「実ウメ」に大きく分けられます。目的の違いによって、剪定などの育て方も異なります。
品種数は300種とも500種ともいわれ、バリエーションに富んでいます。花色は白花や紅花のほか、白と紅が混じる源平咲きもあり、一重咲きから八重咲きまで咲き方もさまざまです。また、樹形にも違いがあり、屋外の伝統園芸コーナーではシダレウメの姿を楽しむことができます。

シナマンサク
分類:マンサク科 マンサク属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)
中国中部原産の落葉小高木です。落葉後も枯れ葉を枝に残したまま、ねじれたリボンのような鮮やかな黄色い花を枝いっぱいに咲かせます。マンサクよりも早い時期に開花し、強い甘い香りを放つのが特徴です。

カイドウツバキ
分類:ツバキ科 ツバキ属
場所:着生植物のへや(小温室)
ベトナム原産の熱帯性のツバキです。現在、野生では絶滅しており、栽培されている個体のみが生き残っています。
ベトナムでは、旧正月を祝う花として古くから親しまれてきました。別名「ベトナムツバキ」や「ハイドゥンツバキ」とも呼ばれます。
花弁の縁が内側にカールし、花全体が重厚で気品な印象を持っています。

アザレア
分類:ツツジ科 ツツジ属
場所:温室周り、伝統園芸(屋外植物園)
江戸末期から明治時代にかけてベルギーにもたらされた、日本のヤマツツジやサツキ、台湾のタイワンツツジなどを元に交配された常緑性のツツジです。別名として「セイヨウツツジ」や「オランダツツジ」とも呼ばれます。
海外ではツツジ類全般をアザレアと総称するため、日本でアザレアと呼ばれているものは、本来「ベルジアン・アザレア(Belgian azalea)」と呼ぶのが正確です。

フサザキスイセン
分類:ヒガンバナ科 スイセン属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)
一般に「スイセン」といえば、このフサザキスイセンを指します。原産地である地中海沿岸地方からシルクロードを通り、日本へ渡来しました。
葉は平らな線形で、上から見ると時計回りにねじれるのが特徴です。12月頃には白い花を房状に咲かせることから、この和名が付けられました。
フサザキスイセンの変種としてニホンスイセンがあり、こちらは花の中央にある副花冠が黄色い点で区別されます。

セイヨウヒイラギナンテン
分類:メギ科 メギ属
場所:スイレンの園(屋外植物園)
台湾原産のヒイラギナンテン(Berberis japonica)と、台湾からミャンマーにかけて分布する近縁種 B. oiwakensis を交配して生まれた園芸品種です。
鮮やかな黄色い花が、上向きに噴水のように花穂を伸ばして咲きます。葉は長楕円形で、縁に鋭いトゲがあるため、触れる際には注意が必要です。

ジャノメエリカ
分類:ツツジ科 エリカ属
場所:コニファーの園(屋外植物園)
南アフリカのケープ州原産の常緑低木です。
小さなピンク色の花をびっしりと咲かせるため、開花期には株全体がピンク色に染まったように見えます。
黒い雄しべの葯がヘビの目のように見えることから、この名前が付けられました。
花期が長く、4月頃まで次々と花を咲かせ続けます。

サンシュユ(実)
分類:ミズキ科 ミズキ属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)
中国原産の木で、江戸時代に朝鮮を経由して日本に伝わったといわれています。
春には葉に先立って黄色い花が枝一面に咲き、秋にはグミに似た赤い実をつけます。この実の見た目から、「アキサンゴ」や「ヤマグミ」といった別名もあります。
果実は漢方薬として用いられるほか、滋養強壮の果実酒にも利用されます。

センリョウ
分類:センリョウ科 センリョウ属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)
関東以南の山林の林床に生える常緑の小低木です。
夏には枝先に花被のない小さな花を咲かせ、その後に球果ができます。この実が冬に熟すと赤や黄色に色づきます。
江戸時代に、同じく赤い実をつけるサクラソウ科のマンリョウ(万両)と対比して、センリョウ(千両)の名がつけられました。

マンリョウ
分類:サクラソウ科 ヤブコウジ属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)
関東以南から東南アジア、インドにかけて、アジアの広い地域に分布する常緑低木です。
冬に赤く色づく実が美しく、名前もめでたいことから、同じく赤い実をつけるセンリョウとともに、正月の縁起物として利用されています。
古典園芸植物のひとつで、江戸時代には変異個体が選抜され、盛んに品種改良がおこなわれました。

ツバキ
分類:ツバキ科 ツバキ属
場所:花木の園
名前の由来は諸説ありますが、一説では葉が分厚く艶があるため、「厚葉樹」や、「艶葉樹」と呼ばれていたのが訛化してツバキと呼ばれるようになったといわれています。
日本では古くから親しまれている花木の一つで、他家受粉で変種がおこりやすいため、たくさんの園芸品種があります。

サザンカ
分類:ツバキ科 ツバキ属
場所:花木の園
サザンカは日本固有種の常緑性低木です。見た目はツバキとそっくりですが、ツバキよりも芳香のある品種が多いこと、おしべが四方を向いていることなど意外にも差異が多いです。
ツバキ科の植物を中国では「山茶」といい、その木に花が咲くことより「山茶花」と呼ばれるようになったのがサザンカの由来です。この漢字の並びなら「サンサカ」と呼ばれるのが普通ですが、江戸時代中期頃から音位転換が起こり、現在の呼ばれ方に変化したといわれています。

クレマチス・シルホサ
分類:キンポウゲ科 センニンソウ属
場所:大花壇周辺(屋外植物園)
クレマチスといえば初夏の花を思い浮かべますが、このシルホサは初冬から早春にかけて、パラシュートのような形をした乳白色の花を咲かせます。
夏に咲くクレマチスのような華やかさはありませんが、可憐な花をたくさんつけ、花の少ない冬を彩ってくれます。

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