旬花NEWS

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ユウスゲ
分類:ススキノキ科 ワスレグサ属
場所:スイレンの園からはすの園にかけて(屋外植物園)

山地の草原や林緑などのやや乾いた場所でみられる多年草です。花の色は黄色でさわやかな芳香があります。長さ10cmくらいの軽く反り返った花びらが6枚茎先で枝分かれをし、10輪くらいの花が次々と咲きます。
名前のとおり夕方に開花し、翌日の昼に閉じるので、午前中にご覧下さい。

キキョウ
分類:キキョウ科 キキョウ属
場所:渓流沿い(屋外植物園)

秋の七草のひとつですが、開花の最盛期は7月までです。山野の日当たりのよい場所で育つ多年草です。
蕾の状態は、花弁がぴったりとくっついて風船のように膨らむことから、英語ではバルーンフラワーと呼ばれています。
紫の風船を探しに園内を探検してみてください。

ミソハギ
分類:ミソハギ科 ミソハギ属
場所:ゆり園(屋外植物園)

湿地や田の畔などに見られる多年草です。
盆花としてよく使われることからボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)とも呼ばれます。ミソハギの和名の由来は、見た目がハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから禊萩、または溝に生えることから溝萩によるといわれています。

ネムノキ
分類:マメ科 ネムノキ属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)

夜になると、小葉が閉じて垂れ下がり、眠っているように見えることが和名の由来です。夏の夕暮れ時に絹糸の束を広げたような美しい花を咲かせます。桃の実のような甘い香りをぜひご堪能ください。

ムクゲ
分類:アオイ科 フヨウ属
場所:温室周辺(温室外)、ボート池周り(屋外植物園)

中国が原産のハイビスカスの仲間で、中近東では、庭や公園などに植えられています。日本へは奈良時代に中国から渡来したと言われており、歴史のある植物です。
朝花が開き夕方にはしぼんでしまう一日花ですが、新しい花が次々と咲くため、花が長く咲いているように感じられます。
花色は白、ピンク、赤、紫などがあり、咲き方も一重だけでなく、八重、半八重などがあります。

オミナエシ
分類:オミナエシ科 オミナエシ属
場所:花と香りの園(屋外植物園)

秋の七草のひとつとして、古くから親しまれています。
かつて女性は粟飯を食べていたのですが、黄色の花が粟飯(女飯(おんなめし))を連想させたため、このように呼ばれるようになったといわれています。

アガパンサス
分類:ヒガンバナ科 アガパンサス属
場所:コニファーの園、スイレンの園、東門周辺(屋外植物園)

南アフリカに10~20種の原種が自生する、毎年白や紫の花を咲かせる多年草です。冬でも葉が枯れない常緑種と、冬になると葉がなくなる落葉種があります。
アガパンサスはギリシア語のアガペ(愛)とアントス(花)の2語からなり、「愛の花」という意味です。

ハス
分類:ハス科 ハス属
場所:ボート池周辺(屋外植物園)

蓮は、たくさんの種が入った花床が蜂の巣(ハチス)に似ていることから、ハチスと呼ばれ、それが訛ってハスと呼ばれるようになったといわれています。花は早朝に咲いて昼には閉じます。ハスの花を「蓮華」(れんげ)といい、仏像の台座にその形がよく使われます。
また地下茎はみなさんがご存じの「蓮根」(れんこん、はすね)と呼ばれるものになりますが、食べられる「食用ハス」と花を観賞する「花ハス」があります。

ノジトラノオ
分類:サクラソウ科 オカトラノオ属
場所:ゆりの園(屋外植物園)

垂れ下がった花穂がトラの尾っぽに似ており、野路に自生することからこの名がつきました。葉が細く、茎に毛が密に生えていることでオカトラノオと見分けが付く。
絶滅危惧ⅠB類に選定されており、当園のノジトラノオは生育域外保全を行なうためのものです。

ハンゲショウ
分類:ドクダミ科 ハンゲショウ属
場所:ゆりの園、すいれんの園(屋外植物園)

高さ60cm~1mになる多年草で、名前は夏至から11日目の半夏生の頃に白い花を咲かせるから、という説や葉の一部が白くなった姿が半分化粧したように見えることからという説など様々あります。
また、葉の片面(表面)だけが白くなることから古くはカタシログサ(片白草)とも呼ばれています。

ウォーターカンナ(ミズカンナ)
分類:クズウコン科 ミズカンナ属
場所:すいれんの園(屋外植物園)

湿地や沼沢地に生え、草丈は1~3メートルほどになります。
葉は長さ50cm前後程度の卵型で長い花茎を出し、穂状に紫色の花を咲かせます。
和名は葉の形が「カンナ」に似ていることからきています。モネのスイレンと一緒にお楽しみください。

スカシユリのなかま(園芸品種)
分類:ユリ科 ユリ属
場所:ゆりの園(屋外植物園)

日本原産のスカシユリ(Lilium maculatum Thunb.)をもとにした多くの栽培品種があります。
花びらのつけ根のあたりが少し細く、花びらどうしの間にすきまができることが「透百合(すかしゆり)」という名の由来です。
原種は中部地方以北に広く分布しますが、太平洋側に分布するグループと日本海側に分布するグループとに大きく分けられます。

ホタルブクロ
分類:キキョウ科 ホタルブクロ属
場所:ふるさとの雑木林、伝統園芸(屋外植物園)

初夏に大きな釣鐘状の花を咲かせる多年草で、花色は赤紫と白があります。キキョウ科ですが、キキョウとは異なり暑さには弱いです。そのため日陰でよく育ちます。

モネのスイレン
分類:スイレン科 スイレン属
場所:すいれんの園(屋外植物園)

当園では平成8年の植物園オープン時に、フランス・ジベルニーにある、画家クロード・モネのアトリエ「モネガーデン」よりいただいた温帯性スイレンを展示しています。
花色は赤、白、黄、桃の4色で最盛期(7~8月)には約200輪近くの花を咲かせることもあります。
9月中旬頃まで楽しむことができます。
スイレンの花は太陽の光を好むため、よく晴れた日の昼頃がオススメです。

バラ
分類:バラ科 バラ属
場所:花木の園、コニファーの園、大花壇周り他(屋外植物園)

「ばら」の名は和語で、「いばら」の転訛したものです。古くから親しまれていたようで、紀元前の文献にもその名が刻まれています。
愛好家も多く、たくさんの品種が開発されており、その数は少なくとも3万種と言われています。
当園ではその中の約140種のバラが植えられています。また、春に咲くバラは秋のバラに比べ、ボリュームがあり、華やかであると言われています。その違いをぜひ確かめてみてくださいね。

ハナイカダ
分類:ハナイカダ科 ハナイカダ属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)

葉の上に花が咲くという変わった特徴があり、その様子を花がのった筏に見立て、この名がつきました。
別名、ヨメノナミダ(嫁の涙)と言われます。雄株と雌株があり、一枚の葉に雄花は数個、雌花はふつう1個だけつきます。
雌花は咲き終わった後に実を付けます。秋には黒く熟した実を楽しむことができます。