旬花NEWS

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セイヨウニンジンボク

分類:シソ科 ハマゴウ属
場所:スイレンの園(屋外植物園)

南ヨーロッパから西アジア原産の樹高2~8メートルにもなる落葉性樹木です。
7~9月にかけて、枝の先に紫がかった青い花を咲かせます。花後にできる実はコショウに似た風味があり、「チェストツリー」の名で香辛料として利用されているようです。
モネのスイレンを見ながら、近くでかわいらしい姿と香りを楽しんでみてください。

オミナエシ

分類:オミナエシ科 オミナエシ属
場所:花と香りの園(屋外植物園)

秋の七草のひとつとして、古くから親しまれています。
かつて女性は粟飯を食べていたのですが、黄色の花が粟飯(女飯(おんなめし))を連想させたため、このように呼ばれるようになったといわれています。

ミソハギ

分類:ミソハギ科  ミソハギ属
場所:ゆり園(屋外植物園)

湿地や田の畔などに見られる多年草です。
盆花としてよく使われることからボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)とも呼ばれます。
ミソハギの和名の由来は、見た目がハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから禊萩、または溝に生えることから溝萩によるといわれています。

ハマボウ

分類:アオイ科 フヨウ属
場所:ボート池周辺(屋外植物園)

関東南部以西に分布しています。
落葉性低木にしては葉に厚みがあるのが特徴です。
海岸に生える塩生植物(高塩濃度に耐える種子植物)です。
空の青に黄色の花がよく映えてさわやかな気持ちにさせてくれます。花は一日花です。

キキョウ

分類:キキョウ科 キキョウ属
場所:渓流沿い・花と香りの園(屋外植物園)

秋の七草のひとつですが、6月中旬頃から咲き始め初秋まで楽しめます。
山野の日当たりのよい場所で育つ多年草です。
蕾の状態は、花弁がぴったりとくっついて風船のように膨らむことから、英語ではバルーンフラワーと呼ばれています。
紫の風船を探しに園内を探検してみてください。

クロチク

分類:イネ科 マダケ属
場所:伝統園芸(屋外植物園)

クロチクは茎が黒いという特徴を持つ竹の一種です。
花は60~120年に一度しか開花しないと言われています。
今年は開花期にあたり、全国各地でクロチクの開花が確認されています。
イネ科の花に花弁はありませんが、小穂(しょうすい)と呼ばれる鳥のくちばしのようなふくらみから、おしべ等が出ています。
また、竹は花が咲くと枯れてしまいますが、世代交代のために枯れるのではないかと考えられています。

ムクゲ

分類:アオイ科 フヨウ属
場所:温室周辺(温室外)
   ボート池周り(屋外植物園)

中国が原産のハイビスカスの仲間で、中近東では、庭や公園などに植えられています。
日本へは奈良時代に中国から渡来したと言われており、歴史のある植物です。
朝花が開き夕方にはしぼんでしまう一日花ですが、新しい花が次々と咲くため、花期にはいつでも花があるように感じられるのが特徴です。

ユウスゲ

分類:ススキノキ科 ワスレグサ属
場所:スイレンの園からはすの園にかけて
                (屋外植物園)

山地の草原や林緑などのやや乾いた場所でみられる多年草です。
花の色は黄色でさわやかな芳香があります。
長さ10cmくらいの軽く反り返った花びらが6枚茎先で枝分かれをし、10輪くらいの花が次々と咲きます。
名前のとおり夕方に開花し、翌日の昼に閉じるので、午前中にご覧下さい。

アガパンサス

分類:ヒガンバナ科 アガパンサス属
場所:コニファーの園、スイレンの園、東門周辺  
                (屋外植物園)

南アフリカに10~20種の原種が自生する、毎年白や紫の花を咲かせる多年草です。
冬でも葉が枯れない常緑種と冬になると、葉がなくなる落葉種があります。
アガパンサスはギリシア語のアガペ(愛)とアントス(花)の2語からなり、「愛の花」という意味です。

トーチジンジャー

場所:大温室(温室)
分類:ショウガ科 エトリンゲラ属

熱帯アジアを原産とする多年草植物です。
花茎は地下茎から茎葉とは別に直接突きだし、長さ1~1.5mになります。花鮮紅色からピンクの苞に飾られた松かさ状の花序をつけます。
苞の間には赤からピンク色の小さな粒状の花が咲きます。

シクンシ

場所:スイレンのへや(温室)
分類:シクンシ科 シクンシ属

熱帯アジア原産のシクンシは花に面白い特徴がいくつかあります。
まず新しい花は、おもに夜に開花し、開花直後は真っ白で夜が明けて翌日になると徐々にピンクから紅色へと染まります。また、花はぶらさがるように群れ咲き、花からはモモの果実に似た芳香が漂い、夜間は一層香りが強まります。シクンシ科は世界の熱帯・亜熱帯に500種以上が分布します。
日本には南西諸島と小笠原諸島に2種(モモタマナとヒルギモドキ)のみが分布します。

ホタルブクロ

分類:キキョウ科ホタルブクロ属
場所:ふるさとの雑木林、伝統園芸(屋外植物園)

初夏に大きな釣鐘状の花を咲かせる多年草で、花色は赤紫と白があります。
キキョウ科ですが、キキョウとは異なり暑さには弱いです。そのため日陰でよく育ちます。

ハンゲショウ

分類:ドクダミ科 ハンゲショウ属
場所:ゆりの園、すいれんの園(屋外植物園)

高さ60cm~1mになる多年草で、名前は夏至から11日目の半夏生の頃に白い花を咲かせるから、という説や葉の一部が白くなった姿が半分化粧したように見えることからという説など様々あります。
また、葉の片面(表面)だけが白くなることから古くはカタシログサ(片白草)とも呼ばれています。