旬花NEWS

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ネムノキ
分類:マメ科 ネムノキ属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)

夜になると、小葉が閉じて垂れ下がり、眠っているように見えることが和名の由来です。夏の夕暮れ時に絹糸の束を広げたような美しい花を咲かせます。桃の実のような甘い香りをぜひご堪能ください。

ムクゲ
分類:アオイ科 フヨウ属
場所:温室周辺(温室外)、ボート池周り(屋外植物園)

中国が原産のハイビスカスの仲間で、中近東では、庭や公園などに植えられています。日本へは奈良時代に中国から渡来したと言われており、歴史のある植物です。
朝花が開き夕方にはしぼんでしまう一日花ですが、新しい花が次々と咲くため、花が長く咲いているように感じられます。
花色は白、ピンク、赤、紫などがあり、咲き方も一重だけでなく、八重、半八重などがあります。

オミナエシ
分類:オミナエシ科 オミナエシ属
場所:温花と香りの園(屋外植物園)

秋の七草のひとつとして、古くから親しまれています。
かつて女性は粟飯を食べていたのですが、黄色の花が粟飯(女飯(おんなめし))を連想させたため、このように呼ばれるようになったといわれています。

アガパンサス
分類:ヒガンバナ科 アガパンサス属
場所:コニファーの園、スイレンの園、東門周辺(屋外植物園)

南アフリカに10~20種の原種が自生する、毎年白や紫の花を咲かせる多年草です。冬でも葉が枯れない常緑種と、冬になると葉がなくなる落葉種があります。
アガパンサスはギリシア語のアガペ(愛)とアントス(花)の2語からなり、「愛の花」という意味です。

ハス
分類:ハス科 ハス属
場所:ボート池周辺(屋外植物園)

蓮は、たくさんの種が入った花床が蜂の巣(ハチス)に似ていることから、ハチスと呼ばれ、それが訛ってハスと呼ばれるようになったといわれています。花は早朝に咲いて昼には閉じます。ハスの花を「蓮華」(れんげ)といい、仏像の台座にその形がよく使われます。
また地下茎はみなさんがご存じの「蓮根」(れんこん、はすね)と呼ばれるものになりますが、食べられる「食用ハス」と花を観賞する「花ハス」があります。

ノジトラノオ
分類:サクラソウ科 オカトラノオ属
場所:ゆりの園(屋外植物園)

垂れ下がった花穂がトラの尾っぽに似ており、野路に自生することからこの名がつきました。葉が細く、茎に毛が密に生えていることでオカトラノオと見分けが付く。
絶滅危惧ⅠB類に選定されており、当園のノジトラノオは生育域外保全を行なうためのものです。

ジャカランダ
分類:ノウゼンカズラ科 キリモドキ属
場所:コニファーの園(屋外植物園)

中南米原産で、華やかな花を咲かせるので熱帯・亜熱帯で広く栽培されています。
現地では冬に落葉し、春に葉が出る前に開花します。一面が青紫色の花で染まることから別名「青い桜」と呼ばれていますが、日本では葉が先に出てしまいます。
カエンボク、ホウオウボクと共に「世界の三大花木」と言われます。

サンゴシトウ
分類:マメ科 デイゴ属
場所:コニファーの園(屋外植物園)

サンゴシトウは、アメリカデイコとエリスリナ・ヘルバケアとの交雑種で、オーストラリアで作られました。
高さは4mぐらいで、赤い刀のような花を穂状に咲かせます。名前の由来は、「珊瑚」のような花の色、枝や茎に「刺」があり、葉が「桐」に似ていることから「珊瑚刺桐」と名づけられました。また、葉がひし形のデイゴということで別名ヒシバデイゴとよばれます。

ハンゲショウ
分類:ドクダミ科 ハンゲショウ属
場所:ゆりの園、すいれんの園(屋外植物園)

高さ60cm~1mになる多年草で、名前は夏至から11日目の半夏生の頃に白い花を咲かせるから、という説や葉の一部が白くなった姿が半分化粧したように見えることからという説など様々あります。
また、葉の片面(表面)だけが白くなることから古くはカタシログサ(片白草)とも呼ばれています。

ウォーターカンナ(ミズカンナ)
分類:クズウコン科 ミズカンナ属
場所:すいれんの園(屋外植物園)

湿地や沼沢地に生え、草丈は1~3メートルほどになります。
葉は長さ50cm前後程度の卵型で長い花茎を出し、穂状に紫色の花を咲かせます。
和名は葉の形が「カンナ」に似ていることからきています。モネのスイレンと一緒にお楽しみください。

タイサンボク
分類:モクレン科 モクレン属
場所:日本の庭、ボート池(屋外植物園)

花茎が約50㎝~60㎝の大型の花が特徴的な常緑高木です。
タイサンボクは花が大きな盞(さかずき)の形をしていることから「大盞木」とかいてタイサンボクと呼んだと言われています。
また、アメリカ合衆国南部を象徴する花木とされ、ミシシッピ州とルイジアナ州の州花に指定されています。

アジサイ(園芸品種)
分類:アジサイ科 アジサイ属
場所:ボート池周辺(屋外植物園)

日本原産種をもとに数多くの園芸品種が存在します。
花色が徐々に変わることから昔は「七変化」などとも呼ばれていました。一般に花と言われる部分は装飾花で、花弁に見えるものは萼(がく)にあたります。

カシワバアジサイ
分類:アジサイ科 アジサイ属
場所:ピロティ通路、スイレンの園、紅葉の園、バラの園

北米東部原産のアジサイの仲間です。
カシワの葉に似た形の5~7つに裂けた葉、円錐型の花房が特徴的です。
秋の紅葉も美しいです。

スカシユリのなかま(園芸品種)
分類:ユリ科 ユリ属
場所:ゆりの園(屋外植物園)

日本原産のスカシユリ(Lilium maculatum Thunb.)をもとにした多くの栽培品種があります。
花びらのつけ根のあたりが少し細く、花びらどうしの間にすきまができることが「透百合(すかしゆり)」という名の由来です。
原種は中部地方以北に広く分布しますが、太平洋側に分布するグループと日本海側に分布するグループとに大きく分けられます。

ホタルブクロ
分類:キキョウ科 ホタルブクロ属
場所:ふるさとの雑木林、伝統園芸(屋外植物園)

初夏に大きな釣鐘状の花を咲かせる多年草で、花色は赤紫と白があります。キキョウ科ですが、キキョウとは異なり暑さには弱いです。そのため日陰でよく育ちます。

モネのスイレン
分類:スイレン科 スイレン属
場所:すいれんの園(屋外植物園)

当園では平成8年の植物園オープン時に、フランス・ジベルニーにある、画家クロード・モネのアトリエ「モネガーデン」よりいただいた温帯性スイレンを展示しています。
花色は赤、白、黄、桃の4色で最盛期(7~8月)には約200輪近くの花を咲かせることもあります。
9月中旬頃まで楽しむことができます。
スイレンの花は太陽の光を好むため、よく晴れた日の昼頃がオススメです。

ヒメコウホネ
分類:スイレン科 コウホネ属
場所:ゆりの園(屋外植物園)

ヒメコウホネは日本の固有種で本州・九州・四国の湖沼、池、川の浅いところに群生する多年草です。
コウホネ(川骨)は地下茎が白骨のように見えることからこの名がつき、また、ヒメコウホネ(姫川骨)はコウホネの小型種です。環境省のレッドリストⅡ類に選定されています。
花は黄色で花弁状のガクが5枚あり、その内側に小さな花弁がたくさんあります。
7月まで楽しむことができそうです。

バラ
分類:バラ科 バラ属
場所:花木の園、コニファーの園、大花壇周り他(屋外植物園)

「ばら」の名は和語で、「いばら」の転訛したものです。古くから親しまれていたようで、紀元前の文献にもその名が刻まれています。
愛好家も多く、たくさんの品種が開発されており、その数は少なくとも3万種と言われています。
当園ではその中の約140種のバラが植えられています。また、春に咲くバラは秋のバラに比べ、ボリュームがあり、華やかであると言われています。その違いをぜひ確かめてみてくださいね。

ハナイカダ
分類:ハナイカダ科 ハナイカダ属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)

葉の上に花が咲くという変わった特徴があり、その様子を花がのった筏に見立て、この名がつきました。
別名、ヨメノナミダ(嫁の涙)と言われます。雄株と雌株があり、一枚の葉に雄花は数個、雌花はふつう1個だけつきます。
雌花は咲き終わった後に実を付けます。秋には黒く熟した実を楽しむことができます。

花と香りの園(屋外植物園)
屋外植物園の花と香りの園が見頃を迎えています。ナチュラルガーデンをイメージしたゾーンです。香りのある植物や、八重咲きや斑入りなどの園芸品種を多く展示しています。秋まで変わるがわる花が咲き、目や鼻などの五感で植物を感じられます。
春…バラ、フリージア
夏…セイヨウアジサイ、サンジャクバーベナ
秋…アメジストセージ