カワヅザクラ(河津桜)
分類:モクセイ科 ソケイ属
場所:ボート池回り(屋外植物園)
下垂した枝に黄金色の花を咲かせています。中国南西部の雲南省、貴州省、四川省原産の常緑樹で、漢字では「黄梅」と書きますが梅の仲間ではなく、ジャスミンの近縁種ですが、ウンナンオウバイの花にはほとんど香りはありません。
ボート池の周りに約120株ほど植えてあり、石垣から枝垂れて咲いています。
サンシュユ
分類:ミズキ科 ミズキ属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)
葉に先立って鮮黄色の小花を枝一面に咲かせている木があります。サンシュユといい、江戸時代に薬用植物として渡来しました。
この時期に黄金色の花をつけるということで、「春黄金花(はるこがねばな)」とも呼ばれています。秋には実が赤く熟します。ふるさとの雑木林のなかをぜひ探してみてください。
フクジュソウ(園芸品種)
分類:キンポウゲ科 フクジュソウ属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)
北海道から本州の山野に多く見られる多年草で、旧暦の元旦にあたるこの時期に花を付けることから元日草(がんじつそう)や朔日草(ついたちそう)の別名を持ちます。
花は花弁を使って日光を花の中心に集め、その熱で虫を誘引しているため、日が当たると開き、日が陰ると閉じます。
ウメ
分類:バラ科 サクラ属
場所:温室南側、日本の庭、ちびっこさくら広場、伝統園芸等(屋外植物園)
中国原産の花木で、朝鮮半島を経由して日本に渡ってきました。観賞価値の高い花を咲かせる「花ウメ」と薬や食品加工に良い「実ウメ」に大きく分けられ、目的の違いにより、剪定など育て方も変わってきます。
花は白~赤色、源平咲きがあり、一重~八重咲きや枝が枝垂れるものなど500品種以上あると言われます。
セツブンソウ
分類:キンポウゲ科 セツブンソウ属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)
日本固有の山野草で、関東より西の地域に分布しています。園芸家が収集しているため、あまり珍しい印象を持たないかもしれませんが、自生している野生種は準絶滅危惧種に選定されています。
この植物は草丈、10cmほどですが、葉より先に花が咲くため、1~2cmほどしかありません。とても小さいため、よ~く目をこらして探してみてください。
ネコヤナギ
分類:ヤナギ科 ヤナギ属
場所:ゆり園(屋外植物園)
北海道、本州、四国、九州の川原などに自生する落葉性の樹木で、春の訪れを告げる花のひとつです。
落葉したこの時期に、枝いっぱいに銀白色の花穂を出します。穂は絹状の毛が密生しており、まるで“猫のしっぽ”のようで、ネコヤナギという名前もこの様子に由来しています。
雌雄異株でヒメハナバチが主な花粉媒介者ですが、当園のネコヤナギはいずれも雄株なので、実が付くことはありません。一般的な白の他に黒やピンク色の花穂をつける品種もあります。
マンサク
分類:マンサク科 マンサク属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)
日本の本州の太平洋側から九州に分布する落葉小高木です。葉が開く前に、細長いひも状の黄色い花を枝いっぱいに咲かせます。名前の由来は枝いっぱいに花を咲かせる様子から“豊年満作”に通じるところからきたという説と、どんな花よりも“まず咲く”がなまったという説があります。
カンアオイ
分類:ウマノスズクサ科カンアオイ属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)
地面の上で、葉の付け根辺りに先端が3つに裂けた堅い筒状の花が咲いています。
カンアオイといって、赤褐色の花に見える部分は萼で、花弁は退化しているのが特徴です。漢字では「寒葵」と書きます。
アオイの葉に似ており、冬でも葉が枯れないため、この名がつけられました。成長が非常に遅い植物としても知られています。タチアオイなどアオイの仲間ではありません。
シナマンサク
分類:マンサク科 マンサク属
場所:ふるさとの雑木林(屋外植物園)
中国中部原産の落葉小高木です。枯れた葉を残したままねじれたリボンのような黄色い花を枝いっぱいに咲かせます。
マンサクよりも開花が早く、強い甘い香りがします。ふるさとの雑木林で香りをたどってみてくださいね。
カイドウツバキ
分類:ツバキ科 ツバキ属
場所:花飾りの部屋前(温室)
ベトナム原産のツバキで、日本のツバキとの違いは、花弁が肉厚で鮮やかな桃色であることです。
ベトナムでは正月を祝う際に飾る植物で夫婦和合や、子孫繁栄を願う花でもあります。
和名の海棠椿(カイドウツバキ)は当て字で、元の名称であるベトナム名のハイドゥン (HI-DUONG)からついたものです。
ジャノメエリカ
分類:ツツジ科エリカ属
場所:コニファーの園(屋外植物園)
小さなピンク色の花をたくさん咲かせるので、木全体がピンク色に染まります。黒く見えるのは雄しべの葯でヘビの目に見えることからこの名が付きました。
4月頃まで次々と咲き続けます。
セイヨウヒイラギナンテン
分類:メギ科メギ属
場所:スイレンの園(屋外植物園)
常緑低木で、ヒイラギナンテンと台湾、ビルマなどに分布する近縁種マホニア・ロマリィフォリアとの交配種です。
鮮やかな黄色い花が上向きに噴水状に花穂を伸ばします。葉は長楕円形で縁や葉には鋭い棘を持っているので、刺さらないように気を付けてくださいね。
ツバキ
分類:ツバキ科 ツバキ属
場所:花木の園(屋外植物園)
名前の由来は諸説ありますが、一説では葉が分厚く艶があるため、「厚葉樹」や、「艶葉樹」と呼ばれていたのが訛化してツバキと呼ばれるようになったといわれています。
日本では古くから親しまれている花木の一つで、他花受粉で変化がおこりやすいため、たくさんの園芸品種があります。
花木の園には約70種100株ほどの野生種や園芸種のツバキ、サザンカが植えられています。
カニステル(別名クダモノタマゴの木)
分類:アカテツ科 オオミアカテツ属
場所:果実の部屋(温室)
カニステルは10mほどに成長する小高木です。
7cmほどの黄色がかったオレンジ色の果実を実らせ食用にもなります。
粉質で水分が少なく、ゆで卵の黄身のようなほくほくした食感から、エッグフルーツ、クダモノタマゴとも呼ばれます。
しかし、食べ頃を判別するのが難しく、完熟にならないと非常に不味とされます。